で、結局 GR DIGITAL II を購入したわけです。
GR DIGITAL は、半年間、約1,800枚で任期を終えたことになります。
GR DIGITALとの比較でない、単体機種としてのGR DIGITAL IIの魅力を探ります。
フィルムじゃなくていいのか
まず、デジカメである、という点において、フィルム時代のGRと比べてごちゃごちゃ言っている人がいますが、現像費とプリント代を考えたらあり得ません。何枚撮っても生活を圧迫しないデジタルの良さ。写真を身近にする点において、デジタルとフィルムははっきりと分かれています。もちろん、求道者は、フィルムの表現力を追い求めてください。
それから、ホームページに使うのにスキャンし直すのなら最初からデジタルのほうがいいです。カメラの性能に加えてスキャナーの性能まで求めてたらキリがありません。フィルムスキャナーも高いですしね。
単焦点でいいのか
GRシリーズが単焦点であると聞くと驚く人が多いですが、人間の目がみている範囲を撮るには、28mmは相当都合がいいです。視点を動かさずに見られる範囲がだいたい入ります。日常のスナップには非常にありがたい機能ですし、ホームページ用途ぐらいなら、後で拡大してトリミングすればデジタルズームもどきになります。
広角の単焦点なので、ズームが必要なときは力不足ですが、そんな写真が撮りたいときこそ、デジイチに高倍率ズームでも積んで三脚で撮ればいいのです。
で、そういう写真ってモーターショーでコンパニオンの人撮るとか、そういう時ぐらいしかイメージできません。ポートレートを撮ることが多いなら、あんまりモデルに肉迫して撮るわけにも行かないので、焦点距離の長いのがよくなり、デジイチの出番になってくるのかもしれません。
で、この28mmの広角の単焦点は、パースを強調する撮り方をすると、結構格好いい画を撮るのです。
CCDは小さくてもいいのか
コンデジのサイズを維持するためにこのCCDサイズになった、という話なのでしょうがないですね。しかも、一回りデカいやつとはさほど性能差が現れなかったとか。
それでもどうしてもCCDサイズの大きなコンデジが必要なら、シグマ DP1を購入するべきでしょう。ただし、レンズバリアがなく、キャップをはめるタイプなのと、格納時でもレンズ部分が出っ張ってて、コンデジらしくない点、レンズが明るくない点(CCDが大きいので相対的にそうなるらしいが)がマイナスのような気がします。両方持っている人もけっこういらっしゃるようですし。
デジイチじゃだめなのか
コンデジであること。
それは、いつもカバンの中に忍ばせていて、あるいは、いつも手に握っていて、いつでも撮るということ。デジイチだったらカバンに入らないので、ストラップでぶら下げてあちこちぶつけて歩かなければならない。日常の行動のプライオリティの第一位が写真ならそれもありだろうが、持って行かないときがあるようなカメラの使い方をしたいわけではない。
荷物を多くしないためにもデジイチは選べない。
ほかのコンデジじゃだめなのか
望遠から広角までこなして、顔を検出して露出をそつなくこなし、ISO6400とかいう鬼感度まで実現してみせるコンデジじゃだめなのか。
最初はあんまり意識しせずGR DIGITALを使っていたのですが、他の人がコンデジで撮った写真をそのまま見る機会が何度かあって気がついたことがあります。
画面がゆがんでいる カタログに現れるレンズ性能(○倍ズームとか○○mm〜○○mm相当とかですね)を追求するあまり、画像がゆがみます。最近じゃカメラ内でソフト処理して緩和しているらしいですが。そうすると四隅の画質がダメージを受けます。
ノイズがひどい 自動的に感度を上げるため、やや暗くなると突如ノイズが激しくなります。GR DIGITALのノイズの少ない画像を見慣れるとかなり苦しいです。
平板的 フレームの中の構図を見て、意図的に暗く撮ったり、明るく撮ったりすることが、なんだか当たり前になっていました。そうすると、オートで撮りまくる他のコンデジの写真とはインパクトが変わってくると思いました。
設定できない 簡単に撮れるようにという配慮なのでしょうか、カメラのいろはくらいをかじった自分が操作しようとすると、いろいろな機能が欠けていることに気づきます。